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大阪の高校生のネットでの署名活動から始まった「9 月入学」論議。宮城県知事、東京
都知事、大阪府知事が飛びついたことで一気に広がった。「9 月入学」のメリット、課題
については新聞、TV でもさんざん取り上げられているので触れないが、気になっている
ことを3つ挙げたい。1つ目はコロナ禍による格差の拡大問題と大学の国際化がまぜこ
ぜで議論されていること。2 つ目は「声の大きい人」にマスコミは注目し、よく取り上げ
ること。知事として発言しているのに、おひざ元の教育委員会・私学部等での検討は全
く踏まえていない。3 つ目は課題が明らかになっていない段階で、知識を持たない人、関
心のない人にアンケートを取り、それを根拠に意見を言っていること。
中でももっともショックを受けたのは次の発言だ。
・「危機時に決めなければいつまでも変えられない」
・「大変だはやらない理由にならない」
大変な時間・労力をかけて問題点を整理、提起しても、この一言ですべてが終わって
しまう。今朝の新聞にも、「最終的には首相の政治判断」なる記述が……。
偶々いま手元に、ある学校の年間予定表があるのだが、ほぼビッシリ埋まっている。
海外研修、宿泊行事、各種校外体験学習、体育祭・合唱コンクールを別会場で行ってい
る学校などはその予約もあるだろう。来年9 月でも明らかに年間予定表は作れない。
今私の心境をひと言で表せば、「冗談じゃない」。
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