教育天声人語
どんどんボーダーレスに

  前号で、西安で独学で日本語を学び、昨年お茶の水女子大学に入学した留学生のことを書いた。
 このほかにもこの1か月、ボーダーレスになっていることを感じさせられたことが幾つもあった。
  〇創志学園グループの創立50周年記念式典があった。IPU環太平洋大学、国際大学IPU New
 Zealand、多数の専門学校、クラーク記念国際高校、創志学園高校、塾・予備校、幼稚園・保育園
 など25校を擁する一大教育コンツェルンである。
  来賓の祝辞がニュージーランド大使。冒頭だけ日本語で、後は英語というお決まりのパターンで
 はなかった。「只今ご紹介にあずかりました……」に始まり、「これをもって私の祝辞といたします。」
 と、定型にのっとった日本人以上とさえ言える見事な日本語の挨拶だった。いろんな出し物があっ
 たが、IPU New Zealandの和太鼓部の歴代の部長による演武がド迫力。この中に3人の青い目の
 外国人(古くさい表現だが)がいたことにビックリ! 最後はIPU環太平洋大学に来ている各国の
 大学生が民族衣装で登場。30か国以上から来ていた。、
  〇日本語学校の先生に会った。その学校は、中国人の校長自ら富裕層が多い北京・上海・大連に勧。
 誘に行っている少数教育でレベルの高い学校だそうである。それでも今年、明治大学に60人受験し
 て、合格者はわずか「3名」。20倍! 日本語学校としては、どこにも受からないで帰国されると
 学校の評判が落ちるのでとにかくたくさん受験させるのだそうである。それでどこも高倍率に!
  〇学研教室の指導者にも会った。日本人小学生の人数は変わらず、増えているのは幼児と外国人と
 か。120名のうち両親とも外国人が10名。大学はすでに留学生でもっているところがあるが、中高
 も在日外国人を入学させることに前向きになってもいいかもしれない。
  少し前にはなかった事態になっている。英検6級の身にはツライ世の中になりそうだ。

「ビジョナリー」2018年2・3月号掲載     |もくじ前に戻る

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