山村学園高等学校 | 埼玉県 | 共学校 |
はじめに学校紹介のビデオが流れ、「挨拶ならびに本校の現状について」と題して学校長から話がありました。
- 昨年度、共学に移行した。現在、高1に100人、高2に80人の男子生徒がいる(全校で1067人)。来年度に共学化が完成する。
- 男子生徒の入学に合わせて硬式野球部を創設した。高野連への加盟が認められ、今年、高校野球の初戦を迎えることになった。硬式野球部は、全てが手づくりである。施設・設備が十分でなくても、部員は頑張っている。朝、授業が始まる前、校舎の隅で素振りをやっている姿を見ていて、第1戦に勝ってくれるといいな、と思う。
- 学習指導面では、習熟度別コース編成をとっている。「いくらやっても成績が上がらない」といった感じを生徒にもたせないように心がけている。
- 山村学園の共通項とは何か? それは保護者にも話すことだが、「その子がどういうコースであれ、入学したからには1つ自信をつけさせて卒業させたい」ということ。どの子にも良さがあるはず。いろいろチャレンジする中で、その子なりの自信を見つけさせていくことが大事と思う。
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そこで、本校の最重要課題に、「生徒指導」と「進路指導」がある。「生徒指導」では、自学自習の習慣を身につけさせることに主眼をおく。小さなことを積み重ねることが大事である。遅刻しにくい雰囲気をつくるために、始業前に小テストがある。習慣の蓄積をねらいとしている。学年平均の年間皆勤賞は42%に達する。高1では50%の生徒が皆勤賞である。
基本的な生活習慣は、部活動に取り組む生徒なら日々の活動の中で培われる。バスケットボール部、ラクロス部、バトン部、ダンス部、硬式テニス部など好成績を残している運動部はもちろんのこと、それぞれの部活でひたむきに努力する姿勢が上級生から下級生に引き継がれている。
習慣づくりを強化するために、今年の1年生全員から「7つの習慣J」を導入した。昨年、4クラスで導入したところ効果があった。これは、「1つ高い目標・前向きの思考・相手の立場を理解・発想のひらめき……」などを見つけさせるネライがある。将来社会に出たとき必要となる、常識を備えた人間を育成していきたい。 -
次に「進路指導」について。志望大学に合格することで「やってよかった」の感動を体験させたい。卒業時に、手土産を持たせて送り出したい。もちろん、大学がゴールではなく、その先も考えさせていく。
昨日と今日の新聞に「大学の実力」という記事があった。今の私大は、一般受験で入学する学生が44%だそうだ。56%が推薦やAO入試で入学している。本校では、一般受験にチャレンジして合格する体験を味わわせたい。44%の中に生徒を入れたい。
本校では進路指導の数値目標がある。「国公立大……10人」「早慶上智大……25人」「MARCH……50人」「医薬看護系……20人」である。
次に、入試対策室から「平成22年度入試について」の説明があり、終了しました。
私の感想
今年、山村学園は東大合格者を出しました。予備校には行かず、放課後の受験対策講座を利用しての合格だそうです。一方、部活では、甲子園を目ざして誕生したばかりの硬式野球部がまもなく歴史的第1戦に臨みます。この2つは、学校全体に流れる”チャレンジ精神”の象徴的な現れだと思いました。説明会を聞いていて、”目標に向かって着実に! ひたむきに!”の雰囲気も強く感じました。さわやかな、注目の学校です。
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