浦和実業学園中学校・高等学校 埼玉県 共学校

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 はじめに、校長の挨拶がありました。

  • 中学校は開校して5年目になる。2009年度は3クラス(前年度まで2クラス)の募集を行った。このことで生徒の学力層も幅広くなった。
  • 中1生は、まだ子どもっぽいところがあり、いろんな問題を抱えている。たとえば言葉遣い。少子化で大事に育てられているようだ。より良い人間関係をつくっていくためには、言葉遣いが大切であり、これからしっかり指導していく。学校教育の使命でもある。
  • 本校の校訓は「実学に勤め徳を養う」である。実学と徳育とのバランスを目ざしていくが、中1生ではまず、徳育に重点をおく。
  • 中1生は伊豆でオリエンテーションキャンプを行い、仲間づくりから始めている。

 各教科教員による詳細な中学入試結果報告の後、中学生の学校生活について、教務指導主任から報告がありました。

  • 中高一貫コースは今年5学年になった。6学年が揃う来年度が完成期である。
  • 教育の特色は、「実学教育」である。開校当初から「英語イマージョン」「キャリア教育」「徳育」を前面に掲げている。英語イマージョンは英語漬けの学校生活という意味で、ネイティヴの教員が6名いる。実践的な英語力をマスターするため、朝のホームルームの伝達事項はネイティヴの教員を通して英語で行っている。さらに、体育・音楽・美術・技術家庭でも、英語を無理なく自然なかたちで楽しみながら学べるようにしている。
  • キャリア教育では、「キャリアステップ24」を展開している。夢の実現に向けて、子どもたちの将来を、保護者と生徒と教員の3者で考えるというもので、年4回、6年間で24回のキャリアガイダンスを行っている。
  • 徳育では、「ハイスクールライフ」を全員に配付。これは生徒と教員の交換日記みたいなものである。
  • 学習指導面では、授業のほかに、月・水・金の「朝トレーニング」、火・木・土の「朝読書」がある。朝トレでは英単語・熟語、漢字などの15分間小テストを実施している。
  • 放課後や定期試験前後に、落ちこぼれを出さない! 吹きこぼれを出さない! のねらいで、生徒と向き合い、補習を行っている。
  • 検定試験の取り組みも熱心にやる。中学生のみの合格状況では、英検2級に1名、準2級に33名合格。漢検2級に10名、準2級に42名合格。数検2級に1名、準2級に6名合格といった具合だ。
  • 高校進学後はどうなるのか、といった質問が保護者から寄せられるが、クラス編成では高校からの入学生とは混じらない。制服はマイナーチェンジするが、高入生とは別デザインになる。部活動・生徒会は高入生と一緒に活動する。
  • 中高一貫コースの目標は、予備校・塾に通わずに第1志望の大学に現役合格することである。
  • トピックスとして、グラウンドが新しく増えた。西浦和駅徒歩15分の場所にある「彩湖総合グラウンド」である。野球場3面、フットサル3面、サッカー1面、テニス2面がある広大なもの。放課後、学校からバスで移動できる。昨年、サッカー部を創部し現在12の運動部があるが、来年度からは軟式野球部も創部する。

私の感想

 浦和実業は中高一貫生からまだ卒業生が出てなくて、来年に6学年が揃い、再来年に一期生が卒業することになります。そのとき、私立大進学者はG −MARCH が増えていくだろうとの説明に、強い自信が感じられました。
 キャンパスは、広いグラウンドを囲むように7階建ての校舎が建っています。中高合わせて2600人を擁するだけあって、放課後にはこの広く見えるグラウンドがいっぱいになってしまうのだそうです。第2の新グラウンドが出来て、これからは部活動でもさらに成果を上げていきそうです。

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