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東京純心女子中学校・高等学校 |
東京都 |
女子校 |
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△東京純心女子中学校・高等学校は、緑に囲まれた丘陵地南斜面に位置していました。心地よい秋の日差しを浴びながら校門を入ると、季節の花々が迎えてくれました。会場までまるで花々に案内されているよう。
△はじめに、学校長・岩崎淳子先生の挨拶がありました。
・創立して44年になる。当時、生徒は来るのだろうかと近所の方々も心配するほどだったが、今や、足立区や大月の先からも通学してくる。
・先日、アフリカ・ナイジェリアで奉仕活動をしているシスターが来られ、「日本ほど貧しい国はない」の言葉があった。何不自由なく暮らしているのに、心に大きな穴があいてしまっている。簡単に自殺する人がいる。「支えるバックがないのは問題ではないか」と投げかけられた。
・精神的なものを、たくさん子どもたちにあげたい。子どもたちのコミュニケーション能力が落ちているのは、教育の欠陥だと思われませんか?
・本校では、卒業生の成人式を一緒に祝う。卒業生の話を聞いていると、「純心が良かった」を耳にする。純心には、いつでも戻れる「心の故郷」があると確信している。
・何のために純心はあるのか? 生徒の幸福の追求のなかで、社会に貢献できる人に育ってほしいと思う。自分が出来ると思っても決していばらずに、誰かのための助けになれる人に育てたい。
・創立者江角ヤスの言葉 「一人ひとりを大切に。自分がしてほしいことを他者のためにしてあげましょう」
△続いて、進学指導の取組みについて、進路指導部部長・山本潤一先生の説明がありました。
・本校はミッション校。やさしく賢い女性の下地をつくっていきたい。能力とハートを持った生徒を社会に送り出したい。
・今年3月の卒業生は136名。このうち国公立・早慶上智など難関大学への進学者は26名。上位のおよそ20%が難関大学へ進んでいる。続くG-MARCH や3大女子大・主要な理系大学への進学率は約40%。この実績をもっと上げて、合わせて8割ぐらいにもっていくのが純心のメインテーマである。
△強化策として、
1)中学低学年の基礎学力を充実させたい。基礎が出来ていないと、あとで伸びない。英・数は「デイリーワーク」で毎日の勉強習慣をつける。
2)中だるみの時期にあたる中3 〜高1のモチベーションを上げるしかけをしたい。習熟度別の授業を取り入れる。中3から希望者には補習がある。手始めに英検2級の補習を行い、中3の1割が2級を取っている。
△高1になると米国オレゴンへホームスティしたり、山中湖へ進路研修に行く。
3)高2・高3になると、国立文系・私立文系・理系のクラスに分かれて2年間じっくり取り組む。高3生が145名いるが、指定校推薦の希望をとったら、8名しかいなかった。一般受験を希望する生徒が95%で、“大学突破は一般受験で”がスタンダードになっている。
△2009年度入試について、入試企画部部長・高橋正先生から説明がありました。
・ 2011年度(現中1生)から高校入試は停止し、完全中高一貫化する。
・ 2009年度の中学入試に大きな変更点がある。2月1日に午後入試を行う。
・ 2月1日午前は、いろんなところで入試が行われる。午後入試は15時とスタートを遅くし、2科目受験とした。外部受験会場も用意。
<私の感想>
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純心は今、大きく変わろうとしていますね。入試にしても、進学指導にしても、その取り組みは実によく考えられているように感じました。きっと、進学面でも、そして精神面でも、純心は社会にしっかり貢献できる女性を送り続けていくことでしょうね。 |
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説明会終了後、授業見学に参加しました。図書館にも行ってみました。こんな図書館は初めてですね。中学生用と高校生用の2つの図書館があり、とくに中学生用は親しみやすい掲示が館内全体にペタペタあって、図書館のイメージとは違う楽しそうな学習部屋といった感じでした。ちょうど1クラスが調べ学習で図書館にそっくり移動して取り組み中。本と接する習慣、調べる習慣がこうして育まれていくのですね。感動ものでした。 |
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