塾対象説明会訪問記
 
貞静学園中学高等学校 東京都 女子校
▲学校ホームページ(クリックで表示)
説明会の前に、和太鼓演奏がありました。ハッピ・ハチマキ姿の太鼓部女子生徒15人による迫力ある演奏でした。

まもなく95歳になるという理事長・高橋紀子先生の挨拶から始まりました。

・お祭りにつきものの太鼓。今、生徒が演奏しましたが、毎日のけいこの積み重ねが大事。若いときに何でもさせることが創立者の精神でもありました。

・来年4月に、「貞静学園短期大学」が開学する。保育学科のみ。英語が話せる保育士養成にも力を入れていきたい。それに関連して、高校の幼児教育・保育系進学コースに新しく「高短大一貫クラス」ができる。

続いて、学校長・高橋忠良先生から「生徒の夢の実現を目ざして」と題して挨拶がありました。

・教育目標に3つの柱がある。
1)生活習慣とマナーの修得 
2)学習習慣と学力の向上 
3)情操教育とキャリア教育 
である。生徒一人ひとりの夢の実現のために学力を向上させたい。やる気を高めるために目標を持たせていく。

・学力向上のための取り組みは、学習の量と質を高めていくことだ。来年度から中学・高校は完全週6 日制にする。また、やる気の向上も大切。3者面談で本人の弱点を克服していく。習熟度別授業にも取り組む。

中2 で選抜クラスと一般クラスに分かれ、選抜クラスはそのまま高校の特進クラスへつなげる。一般クラスでは習熟度別授業をとる。さらに、教員の授業力向上をはかるために授業研究にも取り組む。

・高校課程には3コースがある。「大学進学コース(特別進学クラス、総合進学クラス)」「幼児教育・保育系進学コース」「看護・医療系進学コース」。

・生徒の夢の実現を目ざして、生徒と保護者にアンケートを実施した。全体の満足度は70%であった。生徒も保護者もほぼ同じ傾向が出た。来年度目標はこれを80%に高めたい。
目標達成のために、
1)学年便りやHP 等を活用して保護者に学校の様子を知らせる。
2)わかりやすい、楽しい授業を展開する。
3)生徒の悩み・不安を把握し、生徒の変化に対応していく。

このあと、高校生徒3人による高校各コースの紹介がありました。

大学進学コースの生徒は「留学で培った英語力を活かしたい。将来、海外で活躍する保育士を目ざしたい」と、英語でスピーチした後、日本語で話しました。

次に、生徒の現状報告について担任の中川美保先生から説明がありました。

・今年度から進学型教育を実施しているが、2008年度中学1年生の平均点偏差値は、2007年度に比して国語と英語で大幅に伸びた(数学は同じ)。基礎力を養成して学力向上を指導していく。2008年度高校1年生では、某模試の結果に、難関大学レベルや国公立大レベルの生徒が現れてきた。2007年度高校1年生ではいなかったことだ。

<私の感想>

新校舎だけあって、校内がとてもきれいで明るいです。また、貞静学園教職員のみなさんのチームワークの良さも感じました。生徒による学校紹介を聞き、生徒と教職員の距離がすごく近い印象を受けました。
貞静学園は今年から進学型教育に転じています。朝学習、放課後特別講習、特待生制度の導入や、来年度から完全週6 日制の実施等、大学進学に向けた学校改革に歩み出していました。学校の制度改革だけではなく、教員の指導力向上に向けた取組みにも熱心なようです。


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