塾対象説明会訪問記
 
駿台学園中学校・高等学校 東京都 共学校
▲学校ホームページ(クリックで表示)
はじめに、理事長・瀬尾秀彰先生の挨拶がありました。

・本学園は昭和7年に神田駿河台に誕生し、昭和38年にこの地(王子)に移転。当初から男女共学だった。誕生した当時、私立で共学は珍しかった。全国にわずかに10数校。「男女が一緒に勉強することが真の教育である」との考えからだった。共学の老舗校である。

・今年、5年ぶりに、学校紹介のポスターとパンフレットを一新した。デザインは杉浦康平氏で斬新なものになった。ちょっと見、子ども向けみたいに見えるかもしれないが。

・昨年、教養講座で麻生さん(現首相)に来ていただき、生徒に話をしていただいた。本校では、いろんな方に話をしていただくことを大事にしている。

続いて、中学校・高等学校校長の瀬尾兼秀先生から、学校紹介と現状認識の話がありました。

・ 教育の理念は「万木一心」。その意は、たくさんの木が山にあるけど、木にはいろんな種類があって山全体の調和をなしている。ひるがえって学校もそう。いろんな個性の生徒たちが共存共学している。生徒には、「個性を持とう。いろんなことに興味を持ってやってみよう。でも、勉強もしなくてはいけないよ」と言っている。

・ 駿台は創設77年になる。いささか、伝統の上にあぐらをかくような点があったかもしれない。のんびりしていた点も。この2年間、新入生は微減しているが、ある水準以下の学力の受験生は不合格としてきた。

一方で、到達度テストの成績は上がってきている。

・ 学校は、この2年間変わった。世代交代の時でもある。この先、3、4年の間、私たちを見守ってほしい。

・ 中学時代はバランスをとっていかなくてはならない。生徒は興味をもつようになると、のめりこんでいく。そこで学校としては、いろんなものを見せるようにしている。工場見学、美術館、オペラ鑑賞・・・。勉強とのバランスをうまくとるようにしている。

・ 高校のほうは考えを大きく変え、軌道修正する。「医歯系・難関理工系特選コース」と「国公私立難関文系特選コース」を強化する。高2までに高3の履修範囲を終わらせる。実験実習を重視する。ただ、進学実績を伸ばすためにムリをするようなことはしない。生徒の様子を見ながら最大の効果が得られるようにやっていきたい。

以上、かなりインパクトのある話でした。

<私の感想>

危機感を全面的に打ち出した説明会でした。
説明会開始前に、学校紹介のビデオが流れました。本校に入学すると「自分探しの旅が始まる」……というわけで、生徒を旅人に見立てて次のようなナレーションがありました。「君は旅人、行き先は未来。学ぶことは喜び。考える力が未来を拓く」。さらにビデオでは、「本物に触れ感動と出会う」教育方針のもと、宇宙飛行士会議への出張授業等も行われたとありました。特色ありますね。


校名リスト前に戻る次に進む

(c)安田教育研究所 無断複製、転載を禁ず