横浜山手女子中学校・高等学校 神奈川県 女子校

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 昨年、創立100周年を迎えた横浜山手女子中学・高等学校は、2010年4月より校名が「中央大学横浜山手中学校・高等学校」に変更になります。本日の塾説は、「100年の伝統の上に新たな歴史の一歩を……」と題して行われました。

 はじめに新理事長の挨拶がありました。

  • 私は中央大学理工学部長として4年目になる。はじめに、大学生のことに触れたい。入学した学生にはいつもこう話す。社会で活躍するには、新しい課題に果敢に挑戦し、自分で解を求めて模索することが大事だ。新しい課題には模範解答があるわけではない。気概をもって学んでほしい。
     だが、最近の学生を見ていると、授業で学ぶことは自分の人生に関係ないや、といった感じを受ける。いま学んでいることと他の科目の関連をつけようという気が薄い。教員はバックグラウンドを広く深くさせようと取り組むが、学生は目の前の取り組みだけ。このことは、学習習慣ができていないのが1 つの原因だろうと思う。
  • 本学園では、オーソドックスに、しっかり時間をかけて教科の学習に取り組ませたい。学習態度を身につけさせたい。せっかく中央大学と連携できるのだから、高・大連携をしたい。大学院の学生や卒業研究している学生の頑張っている姿(ロールモデル)を見せるのが有効だと思う。
  • 横浜山手は中央大学の4番目の付属校となる。中央大学への進学枠は慎重論もあって現在検討中であるが、早く結論を出したい。

 続いて、「中央大学横浜山手中学・高等学校の目ざすもの」と題して、教育力支援室から説明がありました。

  • キーワードは「Change & Improvement」である。「変革と前進」。どこに向かって前進するかが大事である。本校は中央大学を柱とする進学校でありたい。現役で中央大学や同等クラスの大学に進学させたい。2010年度入学する生徒は2016年3月に卒業する。60〜70%は中央大学へ行ける学力をつけさせたい。
     学力養成のため、6日制、38時間授業体制を組む。並大抵のことではない。遅れる子のサポートをするのが大事と考える。特進クラスはやめる。学校全体のレベルを上げるには、できない子を伸ばすことである。友だち同士で支え合い、できる子ができない子に教えてあげることが大事と思う。
  • 中高一貫学習の組み立てについて。6年間を18タームに分け、中学校は7タームで終了する。高校は9タームをかけて、ゆっくりじっくりやりたい。高3の1学期で高3分野を終える。その段階で、中央大学に行けそうかどうかがわかる。そのあとの2ターム、高3の夏から卒業までのおよそ6ヶ月間は、先鋭的なことができそう。たとえば、(1)課題学習的なこと。テーマを決めて、自分達で調べて、発表して、また討論して……に取り組ませたい。(2)ある1つの教科に集中して深く取り組ませることもできる。(3)他大学に行きたい子には堂々と受験勉強してもらう。(4)外国へ6ヶ月間留学したい子もOK としたい。
     本校は、単なる受験校ではない、単なる付属校でもない。あえて二兎を追う。勉強も大事!友だち・委員会・部活も大事! 45分間、中身の濃い授業をみっちりやる。出席をとることはしない。その分を授業にあてたい。

 最後に、校長の「まとめ」の話で終了しました。

  • きょうは、101年目を迎える山手が生まれ変わるという意欲をお伝えしたかった。これから決まっていくこともあるので、まだ、十分な説明ではない。今後の説明会の中で情報を発信していく。
  • 中央大学としてはこういう生徒を育てたいがある。教員全員が一同に会して話し合っている。その最新の教員の総意として、こんな学校をつくっていきたいとの思いが配付のプリントにある。ぜひ、中央大学に行きたいという生徒に来てほしい。

私の感想

 横浜山手はいま、大きな変革の中にありました。多くのことが検討されているようです。受験生に関心が高いと思われる、中央大学へ進学できる枠も検討中です。新校舎の建て替えは、校舎移転ともからんでまだ決定していません。今後の教育の目標・中身がつめられ、中央大学横浜山手が早く具体的な姿を見せて、現在学んでいる中高生も、来年入学してくる子ども達も、安心できる環境が出来上がることを期待したいです。

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