東京女子学園中学校・高等学校 東京都 女子校

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 説明会のはじめと終わりの二度、学校長(理事長兼任)から話がありました。

  • 子どもは、これからの目標に向かってどう生きていくかが大事。18歳で卒業するとき、自分の目標をしっかり定めて努力する「自立型人間」になってほしい。努力するとは、結果を求め続けること。
  • もう1つ、子どもに「四季の心」をもってほしい。たとえば、春の心は”優しさ”、夏の心は”チャレンジする心”、秋の心は”よくきく人間”。(”きく”には、Hear・Listen・訊くの3つがある)……そんな心をもってほしい。そんなことを子どもに語りかけながら、日々の教育活動をしている。
  • 「生き残り」という言葉がある。わが校が生き残る意味は何か。学校としてどう生きていくのかが命題だ。ミッションがなければ、学校が成り立つわけはない……。行動することこそがミッションと思っている。
  • 本校の在校生は、720名まで回復してきた。900名が、目ざす経営上の数字である。
  • 東京の私立高校の平成22年度推薦入試は、正常化をはかる観点から厳正対応で行われる。このことをぜひ伝えたい。

「東京女子学園の教育内容」について、教頭より説明がありました。

  • ここ3年間、受験者数は300人を超え、在校生も4年前の2倍になった。生徒数が増えて学内が活気を帯びてきた。成績上位者も増えてきている。
  • 本校は今年106年目を迎えた。建学の精神は「教養と行動力を兼ね備えた女性の育成」である。成長するなかで、自分の一生を考えさせたい。社会に巣立ったとき、いきいき活躍できる女性を育てたい。そこで、「ライフプランニング」が大きな柱になる。中1では自分を知る・友だちを知る、中2・中3では社会を知る、高1では自分のライフプランを考え、高2ではどんな学部・学科があるか、大学を研究し、高3で具体的に取り組むという流れだ。
     勉強だけではダメ。そこで高校生になると、キャリアガイダンスを取り入れている。「コミュニケーション能力」「自分の価値観を明確にするスキル」「計画実行の能力」を磨く。「キャリア相談」もある。キャリアカウンセラーが、生徒一人ひとりの相談に乗る。
  • 本校の教科学習の特色として「国際教育」がある。日々の学びの中で自然に英語力が身につくよう工夫している。たとえば、ふだんの授業で、ゲームを取り入れている。「ハエたたき」=ボードに絵カードを貼り、生徒が数名ボード前に立ち、教師が発する英単語を聞き取って先を競って絵カードをたたきあうもの。その他にも実にさまざまなゲームがある。そして、中1の3月には、1年間に学習した基本構文や単語などの総復習として、クラス対抗のEnglish Sports & Game Festival がある。「ハエたたき」「じゃんけん、どん」「カルタ」「借り物競争」「単語さがし」「リレー」などのゲームを楽しみながら、自然に英語力をつけてしまう。カードゲームやカルタは200以上も作った。「デイリー・カンバセーション・プログラム」もある。毎日1分間、英会話月別メニューをこなすと、1年でほとんどの生徒が主な英会話を話せるようになる。この取り組みが、本『英会話月別1分間メニュー&生徒熱中ゲーム33』になった。大好評で、本日2冊目が発売された。
  • 高2・高3になると、キャリア学習の実現のために最後の総仕上げを行う。目標は難関大学の合格だ。その具体化のために、今年1月、『学校内予備校』をつくった。生徒が自分の希望をかなえるために難関大学に合格する必要があったら、応援したいからだ。努力した分だけ報われるように。やればできるの達成感を体験して卒業させたい。放課後に、大手予備校のNO.1の先生が指導する。1日の振り返りシートを見るとわかるが、生徒がいきいきしてきた。
  • 今年はじめて、生徒の居心地の良さはどうかについて、外部に委託してアンケートを行った。結果は、「クラスにいるとほっとした明るい気持ちになる」60%(全国平均27%)、「学校内に気軽に話せる友人がいる」84%(52%)、「友人が悩みを話してきたら聞いてあげる」84%(47%)と高かった。

 次に、「東京女子学園の英語教育・模擬授業」について、生徒出演による「ハエたたき」などの実演があり、終了しました。

私の感想

 東京女子学園は今、変わろうとしています。改革途上の学校はこれまで歩いたところ、東京女子学園の他にも数多いです。それだけ、近年、学校を取り巻く環境変化が急で、各校とも真剣に対応しています。学校経営の基本は生徒数の長期的安定にあるわけですが、教育理念の実践方法は、生徒・保護者としっかり向き合い、これからの時代にふさわしく変わっていくことなのでしょう。どちらも、相互に関連しあいながら。
 長期安定した学校経営に向けて、東京女子学園の取り組みの動きは活発です。校長の「行動することこそがミッション」の言葉にあるように、新しいユニークな取り組みがいろいろ工夫されていて、学校内は明るく活気がありました。

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