塾対象説明会訪問記
 
日本学園中学校・高等学校 東京都 男子校
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初めに、学校長の谷川平夫先生の挨拶がありました。

・本校は歴史と伝統のある学校で、卒業生には永井荷風、横山大観、岩波茂雄などの著名人が数多くいる。

・私も本校の卒業生で、3年前に校長に就任、学校改革を進めている。進学校の路線を確立したいと考え、難関大学クラスと進学クラスを持つ中高一貫進学校として再スタートを切った。当初はうまくいくか不安もあったが、今は順調で、校内に自信がみなぎっている。

続いて、中学校紹介が広報室室長の谷口哲郎先生からありました。

・まず、教育内容については大きな柱が3つある。
1)進学実績の向上 2)創発学 3)豊かな教育環境である。
創発学とは、本校独自の教育プログラムで、学んだことを自分なりに考えたり調査をしたりして、人前で自分の意見として堂々と言える子を育てたい。

・6年後に目ざすところは、MARCH 以上の難関大学に50%現役合格すること。出口(進学目標)の高さをしっかり決めて、いつまでにこれこれをしっかりやろうとカリキュラムを決めた。中2で中学課程を終えてしまう。中3からは高校の内容を演習も入れながらやっていく。

・進学クラスから難関大学クラスへのクラス変更は、中1から中2へ上がるときに成績の伸びを勘案して可能となる。今年、何人かの生徒がクラス変更した。その場合、本人や保護者とよく話し合って決める。

・確実に学力アップをはかるために、毎朝、0時限に輪読などの「朝学習」がある。さらに週3回の7時限学習がある。7時限では小テストを行い、その振り返りをすることで「わからない」を残さないようにしている。

うれしいことに、中2の難関大学クラス1期生が某模試を受けたところ、クラス平均偏差値が1年間で10ポイントもアップした。特に優秀な生徒の“吹きこぼし”をどうするか、と聞かれることがあるが、このような生徒には放課後、課題を与えたりして一人ひとり細かく指導している。

・創発学関連について。中1の段階で農業体験泊をして、五感で体験したことを学園祭でプレゼンテーションしている。中3の段階ではキャリア・エデュケーションがある。15年後の自分の職業について考え、実際にその職業をナマ取材してプレゼンテーションするもの。将来、自分はどんな職業に就きたいのか、キャリアを考えさせるねらいがある。

次に、高校紹介が広報室副室長・大橋篤臣先生からありました。

・高校は、特別進学コース、総合進学コース、スポーツコースの3コースがある。4年制大学現役進学率は今年74.6%であった。また、本校は450人の指定校ワクを持っているが、特別進学コースは指定校で進学するのではなく、大学の一般入試を受けさせたい。

<私の感想>

成績向上には、結局、生徒本人のモチベーションが大きく係わってきますね。これまで訪ねた学校でも、生徒のモチベーションUP にさまざまな工夫と努力を傾けていました。それは、各学校で、実情に合わせてさまざまです。例えば、
*問題が解けたときの喜びを味わわせる    
*成績向上を褒める    
*生徒を励ます  
*自信を持たせる    
*楽しく勉強できる雰囲気をつくる    
*友人との競い合い  
*先生と生徒のコミュニケーションを密にする
*勉強を阻害する要因を排除する    
*こころの安定をはかる  
*じっくり時間をかけて確実に定着させる
*授業を工夫して興味を持たせる
などを拾い出すことができます。教育効果を上げるために、それらをいくつか組み合わせてもいました。そこには生徒への、校長以下教師の温かな目配りが感じられます。   


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