教育春秋
広島カープ、阪急ブレーブスを応援していた子
 先日、市川・浦安地区の私学の先生方の忘年会に誘われた。帰りの電車で、その日初めて顔を合わせた先生と二人きりになった。
 何の話をしたものか? 男はこういうとき、だいたいプロ野球の話になる。川崎に住んでいるということだったので、ロッテの話を持ち出した。でも話しているうちに、その先生の頭の中にあるのは「千葉ロッテ・マリーンズ」であり、私が話しているのは「ロッテ・オリオンズ」であることに気が付いた。年齢を考えれば至極当然の話である。

 そのうち奥さんが西宮の出身ということがわかり、「阪急ブレーブス」の話を持ち出した。これはどうにか通じたが、それでもその先生が知っているのは、山田久志であり、福本豊が限界だった。梶本隆夫、米田哲也は通じない。

 私は東京育ちのくせに、小学生のころ、セ・リーグでは「広島カープ」を、パ・リーグでは「阪急ブレーブス」を応援していた。人気があって、皆がチヤホヤする巨人や阪神は応援したくなかったのだ。ひどくへそ曲がりな子だった。

 いまこうした仕事をしていて、学校についても同じような応援の仕方をしているところが、ちょっとある。

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「安田研通信」2010年12月号

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