塾対象説明会訪問記
 
武蔵野女子学院中学校・高等学校 東京都 女子校
▲学校ホームページ(クリックで表示)
今日は、武蔵野女子学院中学校・高等学校の説明会でした。

新任の校長、小林先生の挨拶からはじまりました。

・東京には421校の私立中学・高校がある。そのうち、およそ41%ほどが女子の学校です。

・本学は大正13年に創設、84年の歴史がある。教育理念・建学精神を生かして、女子教育の役割とは何かを考えています。

・今、教育界では教育の方向性について論じられていますが、私たち中・高では、今後も一貫して女子教育に頑張っていきたい。
今後、社会に貢献していく女子の育成を大事にし、可能性を拓いていく。

続いて、副校長の望月先生から、パワーポイントを使って学校概要の説明がありました。

印象に残ったことのみ以下に記します。

・本校の教育の柱は、
1.宗教教育を基盤にこころを育む教育 
2.学力を伸ばし希望の進路を達成 
3.身につけるべきことを指導・・・の3つ。

・宗教教育(仏教)というと、保護者にはいいイメージを持たれていないそうです。宗教の授業では、「生きることの意味を自分に問うこと」を学ぶ。何が善で何が悪か、社会に出てターニングポイントにさしかかった時、自らの生き方に反映してもらえればいい。毎朝、「朝拝」がある。卒業生は、中学時代に宗教の授業を受けてよかったと話している。しかし、入学して最初、生徒は驚くようだ。

・高1になると進路に応じて2つのコースを選択できる。1つは「薬学・理系コース」、1つは「普通コース」だ。「薬・理コース」は20名のワクがあるが、実際は10〜13名が進んでいるそう。高校生になると、大学進学に向けての進路指導が始まり、キャリアガイダンスが盛んである。そうすることで意識付けをしている。

・進路選択では、他大学受験にチャレンジできる。本大学(武蔵野大学)に合格を決めておいて他大学にチャレンジできる「優遇措置」や、本大学が第1志望で試験で入学できる「優先入学」の制度がある。ちなみに武蔵野大学への進学は約30%。

武蔵野大学では、学部構成が変わる。環境学科を独立させ「環境学部」にする。これで理系は環境学部・薬学部・看護学部の3つに。また、有明に新キャンパス(第2キャンパス)をつくる。

・学校生活ではよく「口うるさいぞ」と言っている。特にルールを守ることに口うるさくしている。制服をきちんと着用することをしっかり貫いていく。

・ハデな学校ではない。地に足をつけた教育を実践し、学力を伸ばし、社会的マナーをもった生徒を送り出したい・・・・・・と話していました。

その後、入試相談室長の門間先生から、中・高21年度入試について、詳細な説明がありましたが、基本的には前年と同様でした。

<私の感想>

キャンパスを訪ねたとき、まるで公園のように感じました。樹木の間の手入れされた道を行くと、校舎がありました。環境はバツグンに良いですね。
キャンパスを歩いてみても、仏教色はない。仏教系の学校とは思えません。
「コ」の字型を「ロ」の字型へ、新校舎(西館)工事の最中でした。12月には完成の由。
昨日の大妻嵐山では「社会で活躍する人物になって欲しい」と聞きました。今日の武蔵野女子学院では「社会に貢献していく女子の育成を大事にしたい」とありました。どちらも女子の中高です。
女子教育界では、これが1つの方向性のように感じました。


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