学校ガイドについて
＝ ここには原稿の長さと掲載誌の違いで分けた3種類の学校紹介があります ＝
●３００字の学校ガイド
ここに取り上げてある学校は、ＮＨＫ生活人新書「中学受験 わが子をつぶす親、伸ばす親」の巻末のガイドに収録したものです。さらにさかのぼれば、「よみうりウィークリー」、「朝日小学生新聞」等に書いた学校紹介に手を入れたものです。
■300字 字数に制限がないと、一通りオールラウンドに学校を紹介したくなります。300字という設定をしたのは、そうすることで、「何を書き」、「何を書かないか」、否応なく判断せざるを得なくするためでした。そうすることで形から、学校の「真髄」に迫ろうとしたわけです。今回掲載した学校の多くは、過去に新聞・雑誌に書いたものに手を加えたものです。こうした学校紹介を書くようになって、ある時点から、参考にしている「学校案内」などを物理的に見ているのではないということに気づきました。自分の価値観が見ているのです。「何について書くか」、「どのフレーズを採用するか」―そうした作業は無意識に自分の価値観が行っていたのです。
書いてみると、不思議と300字は過不足ない字数です。言いたいことは何とか言えます。字数が少ないから、表現に工夫しようという意欲がわきます。それでも、「何について書くか」すぐ決まる学校、いい表現がドンドン浮かぶ学校と、とても苦労した学校とがあります。その違いは、他の学校との違いを持っているかどうかが大きいように感じました。
■50校 ここにあるのはわずか50校です。全国にはおよそ730校の私立中学がありますから一割も掲載していないわけです。もちろんこの50校がベストの学校という訳でもありません。一口に私学といってもこんなに「個性いろいろ」です。こんなにいろいろな学校があることをヒントに、ご家庭の価値観に合う学校を見つけてもらえたらうれしく思います。
◎３００字のガイド 首都圏・中部圏・関西圏５０校リスト＞＞＞
●２００字の学校ガイド
ここに取り上げてある学校は、「朝日小学生新聞」「元気な男子校」などの企画で、男子校・女子校・共学校について書いた記事の学校紹介部分です。そのためにごくシンプルな紹介になっていますが、それだけに各校のいちばん魅力的な部分をクローズアップできたのではないかと思います。
●長編学校ガイド
ここには、外部の雑誌の依頼で取材したものや、安田教育研究所が学校･塾向けに発行している「ビジョナリー」に掲載したもの（安田が書いたものが中心ですが、学校の先生に依頼したものもあります）を載せました。後者は専門家向けに、学校のある部分に絞って取り上げています。保護者の方は、こうした内側を知る機会はなかなかないと思いますので興味深いのではないでしょうか。
安田教育研究所 安田 理