武蔵野女子学院中学校・高等学校 東京都 女子校

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 はじめに学校長からの挨拶がありました。

  • 本年85周年を迎えた。80周年の折に「100周年に向けて改革を行う」ということで今日まできている。大学は臨海副都心の有明に用地を取得し、平成24年から学科の一部を移し、2つのキャンパスで取り組んでいく。
  • 21世紀を前に臨教審で、「個性の追求、生涯学習に移行、国際社会に貢献し、情報化社会に対応していく」ということが指摘された。21世紀に入り、特に「個性の時代」ということが叫ばれ、子ども達のアイデンティティの確立ということが重要視されている。自由な生き方が問われる中で、個性的な生き方の模索ということが言われている。本学院は中高大、中高一貫教育、高大連携ということでカリキュラムの充実に力を入れている。
  • 特に女子教育は、お互いに認め合う・学び合う・称え合うという学校作りが問われている。本校は若手の先生が多いに貢献してくれている。

 次に、副校長から「学校概要について」の話がありました。

  • 宗教の授業は週1時間。いちばんの目的は「生きることの意味を自分に問う」。宗教儀式は年間6回。教室には「5つの心」の額が飾られ、感謝の心・慈愛の心・敬いの心・許しの心・詫びの心と書かれている。最近の生徒は、許しの心・侘びの心が希薄である。学校生活の中で大事にしていこうと話している。
  • 高1から「薬学理系コース(特進コース)」と「進学コース(普通コース)」に分かれる。薬学理系コースは薬学に限らず理系の難関大学を狙う生徒のためのコース。進学コースは選択(一部成績による条件あり)により、高2から「総合進学コース」と「選抜文・理コース」に分かれる。
  • 武蔵野大学の優先入学について。薬学部へは薬学理系コースからのみ。他大学との併願が可能な優遇措置は、他大学の受験に失敗した場合は必ず武蔵野大学へ入学することが条件。優遇措置を使う生徒は35〜55%、その中で毎年約半数が武蔵野大学へ入学。
  • 武蔵野大学は資格大学だと思っている。資格が取れる大学に最低でも進学できるということが、うちの生徒の強みでもある。
  • 1年間の海外留学と夏休みの短期留学がある。海外留学は大学進学の際に、公募推薦などで高く評価をされている。
  • 生徒の自覚を促し、きちんとルールを守るよう生活指導をしている。近隣から高い評価を得ている。
  • 34のクラブ活動があり、剣道部とダンス部が全国大会に出場。そういう強い部も、下校時間の5:55までの活動。中学生の参加率は約85%、高校生は約70%。
  • 武蔵野女子学院はけっして派手な学校ではない、着実に地に足を着けた教育をこれからも行っていく。

 続いて「進路指導について」浄土真宗の僧侶でもある進路指導部長から説明があり、最後に「入試要綱について」入試相談室室長から説明がありました。

私の感想

 終了後、校内を見学しました。期末テスト翌日ということで、生徒の姿を見ることができなくて残念でしたが、唯一ダンス部の練習に遭遇しました。音楽に合わせて身体を動かし、とても楽しそうでした。ダンス部は人気の部活動で、70名ほどの部員がいるそうです。仏間は線香がほのかに漂い厳かな空間でした。
 梅雨明け翌日の猛暑の日でしたので、キャンパス内の豊かな緑がより心地よく感じられました。お昼休みには中庭の芝生の上でお弁当を食べる生徒も多いそうです。緑に囲まれて過ごす思春期の6年間は、それだけでも有意義なものとなることでしょう。

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